ほむらの家族10話 『怨嗟』

「気がついた!ほむらちゃん?」 目の前にはパジャマ姿になったまどかがいた。 「びっくりしたなぁ。湯あたりしちゃうんだから!」 ……湯あたり? そうか、わたしはお風呂場で……。 記憶が曖昧で、何があったか今ひとつ思い出せな・・・
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「気がついた!ほむらちゃん?」 目の前にはパジャマ姿になったまどかがいた。 「びっくりしたなぁ。湯あたりしちゃうんだから!」 ……湯あたり? そうか、わたしはお風呂場で……。 記憶が曖昧で、何があったか今ひとつ思い出せな・・・
わたしたちは食事を終えると、重箱を流しにつけて部屋に戻った。 廊下で冷えた身体。 まどかは布団を被って、こちらを見ながら笑っている。 ぬくぬく温かいらしい。 まどかに悟られない程度に視線を窓に移した。 外は大雪で、おそら・・・
わたしは夜食を食べに行こうと提案した。 ほむらちゃんはほとんど夕飯をとっていなかったし、わたしも途中で席を立ってしまったから。 下の階におばさんたちの姿はなかった。 二人とも部屋に戻っちゃったのかな……? 『冷蔵庫にご飯・・・
【第六話 戻れない世界で】 「おかえり、ほむらちゃん」 部屋に戻る、満面の笑みのまどかが待っていた。 まどか……。 まただ、顔を見てるだけで胸が……。息が詰まりそう。 「遅かったね。何かあったの?」 「お茶を汲みに行くと・・・
魔法少女まどか☆マギカ ~ほむらの家族~ 【第五話 愛憎】 障子戸を閉めると、わたしは胸に痛みを感じて両手で押さえた。 ――な、なんでいきなり手を握ってくるのよ。 ていうか、そんなことぐらいでどうしてこんな……。 心臓が・・・
魔法少女まどか☆マギカ ~ほむらの家族~ 【第四話 無力な自分】 わたしたちは三人で卓袱台を囲んでいた。 さっき部屋に戻ったほむらちゃんが気になってご飯が進まないよ。 まだ疲れてるのかな? うんう……何かに気づいたみたい・・・
夕餉の時刻は普段より幾分か早い時刻だった。 本州とは太陽が沈む時間が違うし、何より雪雲で光が遮られてしまう。 陽に照らされている長さが、あちらとは全然違うんだ。 机の上には、昼間の残りの寿司と鰻丼が人数分添えられていた。・・・
魔法少女まどか☆マギカ ~ほむらの家族~ 【第三話 初恋】 ここは……? そうだ、確か実家に帰ってきたんだった。 疲れのせいで、瞼も身体も重たくて動く気になれなかった。 まどかの匂いがした。 いつもの調子で甘えてきたのだ・・・
魔法少女まどか☆マギカ ~ほむらの家族~ 【第二話 二つの家族】 荷物の整理を終えると、布団の上で寝息をたてているほむらちゃんがいた。 「ほむらちゃん、もう寝ちゃったの?」 呼びかけてみたけど返事がなかった。 ちょっと目・・・
ラテ・ラピクさん作 そろそろ夜明けか。 携帯電話の右上にある時間表示を確認しながら気が重くなった。 夜行バスの窓は雪のせいか曇っていて外の景色はほとんど見えず、凝結した水泡を眺める。 日付にすると何日、いえ……何年ぶり・・・
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